昨日はパーキンソン病の概要をまとめたので今日は評価をまとめます。
重症度分類/機能障害度
◎Hoehn&Yahrの重症度分類
⇨パーキンソン病の症状を重症度で示したもの
⇨Ⅰ~Ⅴ段階で分類
Ⅰ | 症状は一側のみ | 日常生活には影響なし |
Ⅱ | 症状は両側にみられる | 日常生活でやや不便 |
Ⅲ | 姿勢反射障害がみられ、日常生活に支障が出始める | 自力での生活がなんとか可能 |
Ⅳ | 重篤な症状がみられはじめ、歩行はなんとか可能 | 生活に介助が必要 |
Ⅴ | 立つことが困難に近い | ベッド上または車いす生活 |
◎生活機能障害度
⇨症状を生活レベルに照らし合わせて評価する
⇨ほかの疾患にも用いることができる
Ⅰ度 | 日常生活や通院にほとんど介助はいらない |
Ⅱ度 | 日常生活や通院に介助が必要 |
Ⅲ度 | 日常生活の全面的に介助が必要で歩行や起立が難しい |
歩行障害
原因)無動や姿勢反射障害に伴い、歩行障害が生じる
◎すくみ足
⇨足を前に出せない
◎すり足、小刻み歩行
⇨前かがみで床をするように小刻みに歩く(チョコチョコ)(スリスリ)
◎突進現象
⇨いったん歩き出すと上体が前のめりになって加速していき、止まれなくなる。
筋緊張
原因)脳内の黒質が変性することで大脳基底核による運動制御が障害され、筋緊張が亢進してしまう
⇨詳しく)筋肉の収縮⇔弛緩のバランスが崩れ、
関節が他人によるマッサージなどに対して抵抗が起きてしまう。
◎鉛管現象
⇨最初から最後まで同じ抵抗感(ツッパリ感)がある
◎歯車現象
⇨抵抗感が歯車の「カクカク」な様に断続的にみられる
次はほかにみられる症状の特徴をまとめます。